スノーモトを始めたてで滑り方がわからないという方から、日夜ライディングスキルの向上に励むベテランライダー達のご参考の為に、ライディングについての「あれこれ」を数回に分けて解説していきます。今回はライディングの基礎となる「基本フォーム」、「停止」、「連続ターン」の3つの基本編です。スノーモト歴の長いベテランライダーの方も、今一度おさらいとして是非ご覧ください。
<基本フォーム>
両足を揃えてステップの前側に立ち、肘、膝、足首を軽く曲げてハンドルを握り、目線は広く遠くを見るようします。横から見たときにハンドルバーの真上に頭が、ステップ後端の真上に腰が位置するようにし、上半身が軽く前傾する姿勢をとります。正面から見たときには、脇を少し開けて肘を外側に張り力を抜いてハンドルを握ります。どんなシチュエーションでもスノーモトの中央に重心を保ち、ステップ(脚)80%:ハンドル(腕)20%程の荷重を掛けるように心がけましょう。この基本フォームを基に重心を前後左右に移動させてスノーモトをコントロールします。
<停止>
進行方向に対してスノーモトを90度真横に向けエッジを効かせて停止します。真横に向ける為には、ゆっくりのスピードで滑りながら曲がりたい方向に30度程ハンドルを切り続け、本体を傾けずに曲がりたい方向の内足に体重を掛けてリアボードを横にスライドさせます。リアボードのスライドが始まったら徐々に本体を傾けていき、切っていたハンドルも徐々に戻し、90度真横に向いて止まるように本体の傾きを調節します。目線は停止位置を見続けるようにします。停止時にはハンドルは真っ直ぐに戻してフロントボードとリアボードのエッジが一直線になるようにし、内足(山側の足)に体重を掛けてバランスを保ちます。左右両方向とも、確実に止まれるように練習しましょう。
<連続ターン>
停止の動作を、真横に向いて止まる前に、反対方向にもおこないます。ゆっくりのスピードで滑りながら曲がりたい方向に30度程ハンドルを切り、本体を傾けずに曲がりたい方向の内足(山側)に体重を掛け続けてリアボードを横にスライドさせます。進行方向に対してスノーモトが45度程向いたら、反対方向に30度程ハンドルを切り続け、曲がりたい方向の内足(谷側)に体重を掛けてリアボードを横にスライドさせ方向転換します。上記動作の繰り返しで連続ターンができます。目線は動作よりも先行して進行方向の先を見るようにすると、滑らかにターンをつなぐことができます。急斜面ではリアボードをスライドさせている時間を長くとるとスピードを抑えて滑ることができます。思い通りのスピードで滑れるように練習しましょう。
※滑走の際は必ずリーシュコードを装着してください。
※練習は直ぐに止まれるような緩斜面でおこないましょう。
※常に周囲の安全を確認し、接触事故に気をつけましょう。