14スノーモトボード情報 Vol2

先日お伝えしたスノーモトの14ボード情報のVol2と言うことで、今日は各ボードの特徴やスペックについて重複する部分もありますがご案内しましょう。なお、ご紹介するボードは全てサンプルボードであることをご理解の上でご覧下さい。特にグラフィック関係は色々なプリント方法を試したため、製品版ではさらに改良を加えた出来映えの良いボードに仕上がってくると思います。

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まずは、先シーズンワイド化して登場したスノーモト伝統のシンメトリーボード「アドバンスワイド(パーク&フリーライド)」です。14ボードは形こそ変わりありませんが、使用するコア材、フレックス、ソール材、すべて見直し改良を加えました。13ボードではセミロッカーにすることで、パーク遊びなどトリック系ライダーにはボードの取り回しと自由度がアップし評価頂きましたが、シンメトリーならでは特徴としてその分リアボードの抜けが早くなってしまいます。そのため14ボードではセミロッカーからフラットキャンバーにして有効エッジ長を50mm(前後ボードで100mm)ほど延ばしました。またフレックスが柔らかかっため少しだけ固めに変更。そして、より高い滑走性性能を求めるユーザーのために、ソール素材をP-TEX2000(シンタード) にグレードアップ。これらの改良により、粘りと切れのある滑走性能抜群のフリーライドボードに変身です!

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今シーズンのボードはキックの上がりはじめが170mmに変更され、有効エッジ長が50mm長くなりました。
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こちらは13ボードですが、セミロッカーにしたためキックが220mmあたりから上がっています。
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今回のサンプルボードは2種類のグラフィックで制作してみました。このオレンジ&ダークブラウンの方はまずまずの出来上がりでしたが、もう1枚の方法はX(バツ)でした。製品版については、まったく違ったカラーバリエーションになります。
スペック
●サイズ / フレックス / 形状
フロントボード・リアボード 全長:830mm・全幅:240mm/220mm ミディアム フラット 
●材 質
コア:ポプラ&バンブー サイドウォール:ABS樹脂 ソール:P-TEX2000(シンタード) UVコート
●装着可能マシン
スノーモト専用ボードになります。

次はまったく新しいコンセプトで開発されたコードネーム「JPN002」ボードです。
シェイパーは金子真吾が担当しました。このボードは10/11シーズンに登場したスノーモト初の非対称ボード「エボリューションワイド」から4世代目にあたるボードで、”クルーズ&カービング”をコンセプトに開発しました。ボードの形状としてはフラットキャンバーで、今までのEVOボードに比べボード幅が35mm拡大。全長ではフロントボードが110mm長く、リアボードは50mm短くなりました。簡単に言うと”ロングノーズ、ショートテール”です。
ボード全体の長さは従来モデルの1,670mmより+60mm長い1,730mmで、カービング時のエッジのかかりが良くなり、ハイスピードクルージングがお楽しみ頂けます。ボードレングスが長くなると取り回しの悪化が懸念されますが、ノーズのロング化により、少ないハンドル切れ角で確実なエッジプレッシャーを与え、ターン初期の反応を早め急斜面等で陥りがちなアンダーステアを軽減してます。ショートテール化によるテールの振り回し易さは、急斜面やタイトなツリーランでの切り返しを容易にし、ボードの長さを感じさせない抜群の操作性を実現しました。
※サンプルボードではスクート用のインサートホールがありますが、製品版ではスノーモト専用ボードになります。

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さらにもう一つ特徴としては、トップシートはナチュラルイメージを基調としたデザインに一新。トップシートにはリアルバンブーのつき板を使用し高級感溢れるボードに仕上がりました。なお、製品版はボードグラフィックが多少変更になることをご了承下さい。
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コア材にもバンブーをミックスしたことで、よりボードフレックスがアップ。乗り味としてはやや固めでカービングではギュィーンと曲がることができます!
ボードスペック
●サイズ / フレックス / 形状
フロントボード 全長:775mm・全幅275mm/250mm フレックス:ミディアム フラット 
リアボード   全長:955mm・全幅275mm/250mm フレックス:ミディアム フラット 
●材 質
コア:ポプラ&バンブー サイドウォール:ABS樹脂 ソール:P-TEX4000(シンタード) UVコート
●装着可能マシン
スノーモト専用ボードになります。

3番目は開発コード「JPN003」ボードです。
こちらのボードシェイパーは、昨シーズンスノーバイク初のパウダー専用ボード「フライングフィッシュ」をプロデュースした井上アンソニー氏です。
このボードの開発についてはすでに同じ性質のボードがある中、スノーバイクの欠点であったフロントの突き上げ、足下のエッジング、パウダーでの浮遊感などをフライングフィッシュで培ったテクノロジーをつぎ込み「Newオールラウンドボード」に仕上げました。今までのオールラウンドボードとの違いを簡単に説明すると「デリケートでシビアじゃない乗り味」「戦車のような走破性」です。具体的なボードの特徴や乗り味については、後日こちらのWEBで詳しく説明するので、今日は特徴だけを説明しましょう。

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大きく長く反り上がったトップ部分は雪面からの衝撃を逃し雪面の凹凸をスムーズに滑ることが可能です。なお、こちらのJPN003ボードも製品版ではトップシートカラーが変更になります。
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ご覧の通りJPN002と比較しても前後ボード共にかなり幅広になり、最太部は300mmと太く新雪でも快適に滑走ができます。
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リアボードのテールはあまり上がっているように見えませんが、かかとの位置から後端にかけて15mmほど上がっています。形状はマニュアルやジャンプのランディングの安定性が向上します。
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画像がちょっとボケていますが、リアボードの足下あたりには3mmほどのキャンバーが入ります。
ボードスペック
●サイズ / フレックス / 形状
フロントボード 全長: 723mm・全幅300mm/277mm フレックス:ミディアム ロッカー 
リアボード   全長:1,074mm・全幅273mm/272mm フレックス:ミディアム キャンバー&キャンバー 
●材 質
コア:ポプラ&バンブー サイドウォール:ABS樹脂 ソール:P-TEX4000(シンタード) UVコート
●装着可能マシン
スノーモト、スノースクートに装着できます。

最後にJPN004。「The dayフライングフィッシュ」です。
今年3月には14モデルのサンプルボードに大変多くのユーザーが試乗されましたが、スペックについての詳しいご案内していませんでした。もちろんボード形状はパウダー専用ボードとして、スワローテールからの変更はありませんが、大きく進化したことは価格はそのままに改良を加え、今まで以上にスノーバイクユーザーを満足させるボードに進化を遂げました。

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サンプルボードではノーズのキック部分がロッカーになっていませんが、製品版では修正します。14フライングフィッシュのトップシートにはリアルウッドのつき板を使用。今以上に高級感溢れる”男前”のボードになります。
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サイドウォールにはリアルバンブーを使用。細部に渡りこだわってみました。
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13モデルではソール材にIS4400(エクストリュード)を使用しましたが、14ボードではP-TEX4000(シンタード)にグレードアップ。これにより滑走性能が大幅アップします!
ボードスペック
●サイズ / フレックス / 形状
フロントボード 全長:800mm・全幅320mm/301mm フレックス:ミディアム ロッカー 
リアボード   全長:723mm・全幅297mm/240mm フレックス:ミディアム ロッカー
●材 質
コア:フロントボード/ポプラ リアボード/ポプラ&バンブー サイドウォール:バンブー ソール:P-TEX4000(シンタード) UVコート
●装着可能マシン
スノーモト、スノースクートに装着できます。

と、言ったところが14ボードの詳細になります。最終編(多分8月頃)では「製品版」の画像を皆さんにご覧頂ける予定です。では、その日をお楽しみに!

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