フレーム形状とボード取付け位置で違いが出ます!

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スノーモトとスクートのフレーム形状やボードセッティングの違いについてお客様から色々な質問を頂いてきました。大半のお客様がモトもスクートも形は違えど同じ様な乗り物だろうと思っていますが、両スノーバイクが全く違うことをご説明します。
まずスノーバイクの外観として、フレームデザインは購入する際の重要なポイントの一つでもありますが、何よりも重要なことはそのフレームがボードのポテンシャルを100%発揮できるような設計で、ライダーが「理想的なライディングを楽しめるかどうか?」がとても大きなポイントになってきます。
何故ならスキーやスノーボードを長年楽しんでいる方なら直ぐに理解できると思いますが、そもそもモトやスクートはフロントボードとリアボードを長い位置で固定するため、本来ボードのもつフレックス(撓り)やトーション(ねじれ)を少ししか使えないという「利に適っていない滑走具」だと言うことです。そのため、それを少しでも補うためにゴム製のブッシュを使いボードにフレックスやトーションを発生させています。そんな設計思想の中でスノーモトは、ブッシュだけでなく本来ボードの持つ撓りやねじれがより効果的に発生するようフレームの幅や高さ、ボードの取付け位置などを様々な角度から研究しバランスよく作られています。

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POINT1 (フレーム幅が広くデッキが高くなっている)
スノーモトのフレーム幅280mmはボード幅より広く設計されています。ボード幅よりも広いフレームは、ターンの際に曲がりたい側のデッキに荷重(内足荷重)するだけで本体を傾けることができ、上半身の無駄な力を要せず常にリラックスしたターンを可能にします。対してボード幅がフレームより広い場合には、デッキへの荷重だけでは本体を傾けることはできず、ハンドルにぶら下がる様に力を掛けて本体を傾ける必要が出てくるため、上半身の筋力も必要とされてきます。スノーモトはボード幅が一番広いSUPER FISFでも足元はボードとほぼツライチの幅で、デッキへの荷重のみで力みなくスムーズなターン操作が出来ます。またデッキの高さもフレーム幅と同様に、ボードに対し梃子の原理でより強い力をかけられる様に設計することで、少ない荷重でエッジグリップを高めることができ鋭いカービングターンを容易にします。特にこの二つのポイントはパウダーボードのように幅の広いボードになればなるほど、その違いがさらに如実に現れてきます。

POINT2 (ボード取付け位置を狭く設計)
次にスノーモトとスノースクートのボード取付位置ですが、下記画像のように大きな違いがあります。
赤い円で描かれている部分が大きいほどより有効にボードの特性を生かすことが可能になります。
「ボードの特性を生かす」とは、ボードのフレックス(撓り)やトーション(ねじれ)をより多く発生させることで、エッジグリップを高めたりボードそのものの反発を利用した滑りを可能にすることを指します。
スノーモトはフロントボード固定位置は左右130mm前後130mm。リアボードはボードのフロント部分が使えるようにボードのセンターから前後150mm、左右160mmと狭い位置で固定することによりボード本来の動きを妨げないように設計しています。スノーモト特有の深く切れ上がるカービングターンは、ボードのしなりで生じるサイドカーブの変化によって生まれます。スノーモト特有のパウダーで雪面に飛び出すような感覚は、ボードの反発を生かすことで可能となります。
flexinfo
と、言うことで前述しました「フレーム形状とボード取付け位置で違い」を文面でお伝えするには限界があります。この冬に各地のスキー場で開催されます試乗会で、是非スノーモトをご体験ください。

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